コンテキサーとは？
企業内に偏在する情報と業務とを結び付け、それを流れとしてとらえると、いたるところにボトルネックが存在します。コンテキサーは、こうした情報の流れのボトルネックに対して、業務担当者がカイゼン活動の一環として情報を整理整頓し、業務の流れをよくするためのＩＴツールです。Excelのような操作感覚で、表と表を関係づけ、連結、展開、限定、補助、転記、といった基本操作の組合せで業務を定義し実行します。
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解説
ボトルネックを整理する
業務は情報を収集・加工・蓄積・配布することの連携した活動の成果として実現されています。ものの動きを物流と呼ばれるように、情報の動きを情報流と呼んで、情報の流れを無駄のないものにすることで有効な業務の仕組みにします。情報が伝わらなければ、業務が停滞します。大量に情報の流れができると情報の停滞が起こります。情報の処理能力が限界であることで起きる停滞箇所をボトルネックと呼ばれます。情報が必要な時に必要な処理を正しく行われるためにＩＴ（Information Technology)を活用しますが、その前に情報の流れを分析しておくことが必要です。
パネルは情報を編集する道具
個々の担当者がもつ情報はコンテキサーの「パネル」（コンテキストの1種類）を使って、コンテキストのデータとして入力され、コンテキサーのパネルの情報を操作することで、業務に必要な情報として加工します。パネルにはそれまでのデータが表示されていますが、それらは外部のデータファイル（データベースやCSV形式のファイル）から取り込まれたものです。加工したデータは外部のデータファイルに保存できます。
データ伝達はデータファイルを経由する。
他の担当者とは外部のデータファイルを共有することで、情報伝達をします。
マイクロソフト社のExcelやWordには、外部のデータファイルの形式として、独自のデータファイル形式がありますが、コンテキサーにはデータを入れる形式はありません。CSV形式、RDB形式、Excel形式、XML形式、KVS形式の既存の形式を利用して、データを保存します。従って、コンテキサー以外の業務処理ソフトとデータの交換をするときはどの形式で行うかを決めておくことが必要です。
CSV形式のファイルが使いやすいデータ形式
一番簡単な方法はCSV形式です。Excelの1枚のシートをCSV形式のデータファイルに保存することができますので、Excelの表形式のようなデータはCSV形式のデータファイルを保存ファイルとして相互にデータを利用することができます。
CSV形式のデータファイルには、項目名と文字列のデータしか格納されていません。
業務の定義やデータの属性はコンテキサーの専用形式のファイルに保存
コンテキストの属性や項目の属性などのコンタキサが必要とする情報はコンテキサーの「定義ファイル」として外部ファイルに保存されています。「定義ファイル」の中身はコンテキサーの操作対象としては「設定ファイル」または「設定」と呼ばれる情報の集まりです。「定義ファイル」にはコンテキサーで特定の業務を行うための情報が保存されます。
データ形式の事前登録作業は不要
コンテキサーはWordやExcelと同じように担当者が行うデータ加工処理を事前の登録作業がなくても、その場で始めることができます。新たな「パネル」を追加することが最初の作業です。新たなデータを表形式で入力していくのが基本操作です。この時に、CSV形式の外部ファイルを指定して「パネル」を追加することが可能です。CSV形式の項目名を持った表形式の画面が表示されます。
データ形式は適切に変更できる
追加された「パネル」は選択されたCSV形式のデータファイルのデータを取り込んで、1行目には項目のタイトル（項目名）が並びます。2行目以降にデータが表示されます。しかし、項目の属性は全て「文字列」として設定されます。
項目の属性をデータの種類に合わせて、「数字」「日付」に変更すると、データの表示形式も対応するものに対応するものに変更されます。Excelの属性と同じに指定することで、Excelのシートのデータ表現と同じ状態にできます。
Excelでは「フィールド」で他の「フィールド」を参照したり、演算に利用することが出来ますが、コンテキサーでは「フィールド」を参照することはできません。表形式の項目の参照や四則演算、関数の指定ができます。Excelの表形式と似たようなものです。
